ひつじの歯並び日記

暇と自由をエネルギーに

嫌煙家の村上春樹風的な日常

んにちは、嫌煙です。

私は小さいころ気管支喘息で苦しんでいました。

そこに追い打ちのような父親のタバコ

そんな過去もあり、タバコは私の嫌いなものランキングどうどうの1位です

 

嫌煙家の日常を村上春樹風に書いてみました。

 

人間というのは大別すると、

だいたい二つのタイプにわけれる。


つまりタバコの臭いが好きな人間と嫌いな人間である。


べつに前者が好事家で、

独特な感性に富んでいて、

ちょっと前衛的で
後者がその逆で、というわけでもなく。


ただニコチンの存在を日常的に受け入れているかどうか、

という極めて単純な次元の話である。

 

「一本吸っていい?」彼はそう尋ねてきた。

 

「いいよ」と僕が答えるより先に、

彼はジッポライターで火をつけていた。

 

いつもと同じ表情で、いつもと同じタバコの煙を胸一杯に吸い込み、

まるで何十年も溜め込んだため息のように吐き出していく、

その作業は淡々と繰り返された。

 

やれやれ。

僕はため息をついた。

 

焼け太りした隣人から貰い火をし、

火災保険に入っていない僕だけが、

損をしたそんな気分だった。

 

そう思った当時は、

純粋な少年の時で、

もう何週間かのうちに、

二十二になろうとしていた。

当分のあいだタバコを好きになる見込みはなく、
かといって友達をやめるだけの確たる理由でもなかった。

奇妙に絡みあった、

絶望的な状況の中で、

僕は永遠に続く無限回路に踏み出していた。

 

気がつくとタバコの臭いがしていた。


やれやれ。

僕は頭を振った。

まずはディズニーのことでも考えよう。

それからでも遅くはない。

そのとき後ろに喫煙者の気配を感じていたが、

振り返るのはやめておいた。
たぶん、今はその時期じゃない。


そう、臭いの原因を意識してもろくなことにならないと、

僕はうすうす気がつきはじめていた。

 

タバコの臭いには優れた点がある

臭いを嗅いだものは、

いつか死ぬということだ。

 

嫌いが滲み出た、作品たち

最後まで見てくれた、タバコ嫌いな人に乾杯

喫煙者はさようなら!!!

ではでは。