近い将来、人工知能の発展で、既存の職が次々に奪われると考えられている。そんな中、人々の生活をどう保証するか、そこで注目されているのが、ベーシックインカムである。
ベーシックインカムとは?
すべての人々に生きるための最低限の金額を支給する制度のことで、basic(基本的)+income(収入)である。日本では、月に7万円と言われている。受給に制限や資格がなく、すべての個人が無条件に受け取ることが出来るのがこの制度の最大の特徴である。そのため資産の再分配による格差の是正、究極のバラマキとして注目されている。
メリット
最低限の生活を保障
無条件に最低減の資金を得ることが出来るので、例え職を失い一切の収入減がなくなったとしても、最低限の生活は保障されるということである。
行政コストの削減
日本の様々な社会保障は、受給に制限や資格があり、適切に給付するために、膨大なコストがかかっている。それらがベーシックインカムによって統一されることで、行政の負担を大幅に削減することができる。
デメリット
財源の確保
日本においてベーシックインカムの実現には、国家予算と同じ100兆円近くが必要だと考えられている。
70兆円:所得への課税20%増加
30兆円:年金の一部、失業手当、生活保障、子供手当など
かなり無謀に近い額である。
労働意欲の低下
働かなくても生きていけるのである。つまり働かなくてもよいのである。
個人的に思ったこと
地方創生
7万円で隠居するには、住宅費を抑えなければならない。そのため土地の安い地方に移り住む人が増えるのではなかと思う。都会に人口が集中している現状から、人口の分散が見込める気がする。
少子化対策
近年女性の社会進出による労働価値の低下や、子供が成長するまでの金銭的費用の増加などにより、男性の経済力が低下し、結婚のハードルが高くなっている。ベーシックインカムにより疑似的に収入が増加することで、結婚のハードルが低くなるのではないかと思う。
インフレ
現金の価値が下がり、インフレーションが起こりそう(お金の価値も下がりそう)な気がする。※お金の総流通量が増えるわけではない。
まとめ
ベーシックインカムはあくまで政策構想であり、実際に実現させている国はまだ存在していない。今後の動向に注目せざるをえない。7万円タダでくれるなら欲しい。消費税、所得税が上がったら元も子もないと思うけど。